こんちにわ、keitanです。
いきなり個人事業主になる人より、会社員から個人事業主になる人の方が多いですよね?
会社を辞めると退職金をもらうことがあると思いますが、仕分け方法がわからない人もいると思います。
今回は会社を辞めた個人事業主が退職金をもらった年の青色申告の仕分け方法について説明するよ!
会社から退職金が支払われる時
私の以前の会社はどこにでもある中小企業で、退職金制度として勤労者退職金共済機構を利用していました。
退職金が振り込まれるまでの流れはこんな感じ。
- 会社が掛け金として毎月一定金額を入れてくれる
- 支払った年数に応じた金額が退職金として確定する
- 勤労者退職金共済機構から退職金受け取りのための申請書が届くので記載して郵送する
- 退職金が振り込まれる
会社によっていろいろ支払われる方法は違うと思いますが、中小企業はこの制度を利用しているところが多いので、同じような手順で退職金を受け取るかと思います。
大手企業はこの制度が利用できないので、直接会社から振り込まれたり他の制度があるのだと思います。
退職金の確定申告が必要な理由
退職金は所得税が発生するため申告の必要があります。
まぁ、退職金をもらったから確定申告するわけではありませんが、個人事業主は年末調整をしないので、そもそも自分で確定申告をする必要があります。
退職金の所得税については支払うルールが決まっており、以下の場合は所得税を払う必要がありません。
- 勤続年数が20年以内で退職金が600万円以内
- 勤続年数が20年以上で退職金が1500万円以内
勤続年数や退職金の金額によって所得税の支払いが必要かどうかが変わるので押さえておきましょう。
しかし、上記に当てはまったとしても口座に退職金が入っていますので、確定申告として帳簿に記載する必要はあります。
次は、実際に退職金の仕分け方法について説明してきます。
freeeでの退職金の仕分け方法
さて、退職金が口座に振り込まれた後の、freeeでの仕分け方法について説明していきます。
退職金も他の経費や個人支出と同じように、ちゃんと勘定科目を設定して何のお金が入金されたのかを帳簿につける必要があります。
まずは、私のfreeeの画像を見た方が早いのでこちらをご覧ください。
さすがに金額は伏せさせていただきましたが、このような感じとなっています。
個人事業主の場合、事業主貸と事業主借をうまく使うことで大体の処理をすることができます。
- 事業主貸
事業のお金をプライベートに移した時に使用する - 事業主借
プライベートのお金を事業の口座に移した時に使用する
今回は口座にお金が入金されているので、勘定科目に事業主借を選択します。
個人事業主は、売上以外の入金に関しては事業主借にしてつけておけば問題ありません。
前職の最後の給与振り込みについても、勘定科目は事業主借にして入金処理しておけば大丈夫です。
確定申告書B 第三表の記載方法
退職金は前述までの仕分け以外にも、確定申告書B 第三表の記載も必要になります。
難しくないので記載方法を説明していきます。
左上の「確定申告」 → 「確定申告書類の作成」をクリックします。
確定申告書類の作成画面が表示されます。
3番目の確認まで進んで少し下へスクロールさせると、「直接入力編集へ」というボタンがありますのでクリックします。
表示される画面で「確定申告書B」をクリックします。
右のエリアにある「住所など基本情報を編集」をクリックします。
下に進むと「分離」という項目があるので「該当しない」 → 「該当(手入力)」へ変更して保存します。
退職金の源泉徴収票に記載されている内容を記載して保存します。
まとめ
- 退職金は所得税がかかる(600万円以下は不要)
- 所得税が不要でも仕分けする必要がある
- 退職金は事業主借で仕分けする
- 退職金は分離課税で確定申告書第三表の記載が必要
ほとどの人がもらっても600万円以下だと思いますので、所得税の心配をする必要はないですね。
忘れがちなのが、確定申告書第三表の記載ですので、必ず記載するように気を付けましょう。