今回は、フリーランスになる際に必要な手続きについてです。
この記事は、これからフリーランスを目指す人が最初の必要な手続きとして、開業届と青色申告申請書の提出を完了させるための記事です。
- これからフリーランスになろうと思うのだけど、どういった手続きが必要なの?
- 開業届や青色申告申請書は記載が難しそうでよくわからない
このような悩みがあって、フリーランスになることに躊躇していませんか?
実はそんなに難しくないんです!!
この記事で紹介している詳細な記載方法を見ながら資料を作成しちゃいましょう!!
開業届の書き方
開業届とは、役所に事業をはじめるよ!と宣言するためのものです。
通常、事業を開始してから1ヶ月以内に提出します。
提出期限を過ぎたとしても特に問題はないようですが、青色申告できなかったり、屋号が使えなかったりとデメリットしかないので、しっかり提出しましょう。
入手先
こちらの国税庁のホームページでダウンロードできます。
納税地
現在住んでいる住所を記載します。
住民票と同じものを記載方法するのがベストです。
上記以外の住所地事業所等
氏名
自分の名前を記載しましょう。
捺印も忘れずに押します。
捺印はシャチハタではなく、実印で押します。
生年月日
自分の生年月日を記載しましょう。
個人番号
自分のマイナンバーの個人番号12桁を記載しましょう。
職業
自分の職業を記載しましょう。
ここはある程度ざっくりで大丈夫です。
私の場合は、IT業界で働くエンジニアなので、システムエンジニアと書きました。
屋号
自分の会社名にあたります。
特に必須ではありませんが、気に入った名前があれば記載しましょう。
その屋号で領収書を切ったり、名刺にに入れたりすることができます。
空白の場合は、自分の本名にされるようです。
届出の区分
開業に「丸」をします。
事業を誰かから引き継いだ場合は、住所と氏名を記載しましょう。
開業・廃業日等
開業する日付を記載しましょう。
私の場合は、7/1からなのでそう記載しています。
開業・廃業に伴う届出書の提出の有無
青色申告申請書を出す場合は「有」にします。
消費税に関する課税事業者選択届出書は、消費税の課税対象者である場合は、この届出を出すことによって、消費税の還付を受けることが可能になります。
要は、会社員の年末調整で、多く所得税を払っていた場合と同じで、消費税を多く払っていた差額分を、還付金として後で返してもらえるようになる制度です。
消費税を納める対象になるかどうかは、「2年前の課税売上高が1,000万円を超える」が条件になるので、年収1000万円を超えてなければ、提出の必要はありません。
事業の概要
上記で記載した職業についての事業内容を記載します。
私はシステムエンジニアなので、
IT基盤システムの設計・構築・運用・ソフトウェア開発
と記載しています。
給与などの支払いの状況
従業員がいれば、人数、給与の定め方、税額の有無を記載します。
私のような完全一人のフリーランスは、以下は記載の必要はありません。
人数
従業員の人数を記載しましょう。
給与の定め方
日給とか月給とかの記載をします。
税額の有無
月8万円以上だと有となり、源泉徴収が必須となります。
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書の提出の有無
「有」にして資料を提出しましょう。
給与支払いを開始する時期
従業員に給与支払いを開始する時期を記載しましょう。
ただし、給与支払い日の1ヶ月前までに開業届を出していないと、上記の納期の特例が受けられないため、自分で所得税を払いこみにいこないといけなくなるので注意です。
青色申告申請書の書き方
青色申告とは、確定申告をするときの申告方法のことです。
申告方法は2種類あって、白色申告と青色申告があります。
以下は、節税効果の高い青色申告の申請方法について紹介します。
入手先
こちらの国税庁のホームページでダウンロードできます。
納税地
別で事務所を構えている場合は、事業所等に「丸」をつけて、その住所を記載します。
それ以外の方は、現在住んでいる住所を記載します。
住民票と同じものを記載方法するのがベストです。
上記以外の住所地事業所等
他の住所があれば記載しましょう。
氏名
自分の名前を記載しましょう。
捺印も忘れずに押します。
捺印はシャチハタではなく、実印で押します。
生年月日
自分の生年月日を記載しましょう。
職業
自分の職業を記載しましょう。
開業届と同じにしてください。
1.事業所又は所得の基因となる資産の名称及びその所在地
資産などがある場合に記載します。
たとえば賃貸経営とかをしていて、その所得がある人とかですね。
当てはまる人は 少ないと思いますので、そういうのがない人は記載不要です。
2.所得の種類
通常は事業所得に「丸」をつけます。
上記のように賃貸経営などの不動産所得でやる人は、不動産所得に「丸」をつけます。
3.いままでに青色申告承認の取り消しを受けたこと、取りやめをしたことの有無
過去に青色申告をしていて、やめたことがある方が記載します。
「有」を選択して、喪失した日付を記載しましょう。
はじめての方は不要です。
4.本年1月16 日以後新たに業務を開始した場合、その開始した年月日
事業を開始した日付を記載しましょう。
私は平成30年7/1からなので、そのように記載しています。
5.相続による事業承継の有無
家族経営している会社を親から引き継いだ場合などに記載します。
「有」に丸をつけて相続日を記載しましょう。
被相続人の氏名も合わせて記載します。
特にない人は「無」に丸してください。
6.その他参考事項
(1)簿記方式
青色申告なので複式簿記に「丸」をつけます。
(2)備付帳簿名
青色申告の複式簿記で記載する台帳は、最低でも以下の8つが必要になります。
ただ、人によっては他の台帳も必要になるケースがあるため、不安な人はどの台帳が必要なのかを税務署に相談してみましょう。
- 現金出納帳
- 売掛帳
- 買掛帳
- 経費帳
- 固定資産台帳
- 預金出納帳
- 総勘定元帳
- 仕訳帳
(3)その他
特に記載不要ですが、なにかあれば記載します。
まとめ
記載方法を紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
基本的には、住所、名前、生年月日、職業、開始日を記載しておけば、後は提出する時に税務署でチェックしてもらえるので、大体なんとかなります
青色申告についても、記載する台帳の選択が人によって一部変更になるのみで、難しいことはまったくありません。
不安な人は、必要な台帳について必ず税務署に確認した方がよいです。
めんどくさがって提出しない人もいますが、大した手間ではないので必ず提出しましょう。
青色申告に至っては65万控除を受けるために必須なので、絶対に出しておいたほうがいいです。